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地域と対立した宿はなぜ消えるのか?横浜の宿泊業と共存経営の現実|第13話

こんにちは。旅行会社で37年間、「旅を売る現場」に携わり、現在は「宿を創るお手伝い」をしている横浜(泉区)の行政書士のブログです。無事に民泊・簡易宿所の開業にこぎつけた後、待っているのは“運営の現実”です。法律・運営・地域トラブルの落とし穴を、実務視点で解説するシリーズです。ぜひ最後までお付き合いください。前回は、「民泊でツアー販売はNG?旅行業法違反になる危険な境界線」|第12話について解説しました。そして今回は、👉「地域との共存」についてお話ししたいと思います。このシリーズも、いよいよ最終話直前となりました。振り返ると、• ゴミ問題• レビュー炎上• 清掃品質• 消防設備• 管理規約• インバウンド依存• 旅行業法など、さまざまなテーマを扱ってきました。しかし実は、そのすべてに共通するものがあります。それが、👉「地域との関係」です。 宿泊業は地域の中で営業させてもらう仕事 宿泊業は単なる不動産賃貸ではありません。地域に外から人を呼び、その地域の中で営業させてもらう事業です。だからこそ、• 騒音• ゴミ• 路上喫煙• 深夜の出入りなどが発生すると、近隣住民との摩擦が生まれます。実際、宿泊業の相談を受けていると、行政処分よりも先に、「地域との関係悪化」で苦しくなるケースを数多く見てきました。 法律違反ではなくても嫌われることはある ここは重要なポイントです。例えば、法律上は問題ない運営だったとしても、• 挨拶をしない• クレーム対応が遅い• ゴミ置場が汚い• 共用部を占有するこうしたことが積み重なると、地域の印象は悪くなります。そして、「あの宿ができてから迷惑だ」という空気が生まれます。宿泊業で本当に怖いのは、行政指導だけではありません。👉「地域から応援されなくなること」なのです。 旅行業界で見てきた「消える観光事業」 旅行業時代、私は多くの観光地を見てきました。その中で長く続く施設には共通点がありました。それは、👉「地域との関係が良い」ことです。逆に、短期間で消えていった施設には、• 地域との対立• 苦情の放置• 一方的な利益追求が見られることもありました。観光事業は、地域から孤立すると続きません。これはホテルでも、旅館でも、民泊でも同じです。 横浜だからこ……

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民泊でツアー販売はNG?旅行業法違反になる危険な境界線|第12話

こんにちは。旅行会社で37年間、「旅を売る現場」に携わり、現在は「宿を創るお手伝い」をしている横浜(泉区)の行政書士のブログです。無事に民泊・簡易宿所の開業にこぎつけた後、待っているのは“運営の現実”です。法律・運営・地域トラブルの落とし穴を、実務視点で解説するシリーズです。ぜひ最後までお付き合いください。 前回は、宿泊業のインバウンド依存は危険?観光需要消失で生き残る宿とは|第11話について解説しました。 そして今回は、「旅行業法」のお話です。実は宿泊業を運営している方が、良かれと思って行っているサービスの中に、旅行業法違反となる可能性があるものがあります。私は旅行業界で37年間仕事をしてきました。そして現在は行政書士として、旅行業登録や宿泊業支援を行っています。だからこそ感じるのですが、👉「旅行業と宿泊業の境界線」は世間一般には意外と知られていません。 「親切」が違法になることがある 宿泊業のオーナー様は、お客様に喜んでもらいたいと思っています。それ自体は素晴らしいことです。しかし、その親切が法的には問題になることがあります。例えば、•空港送迎•観光案内付きプラン•オリジナル観光ツアー•体験プログラム販売などです。 オーナー様としては、👉「地域の魅力を伝えたい」だけかもしれません。しかし、一定の条件を超えると、「旅行業」に該当する可能性があります。 旅行業とは何か 先ほどの旅行業法では、「報酬を得て、旅行サービスの手配や募集を行う」場合、原則として旅行業登録が必要になります。例えば、•宿泊•運送•観光施設などを組み合わせて販売する行為です。つまり、単に宿泊場所を提供する宿泊業と、旅行全体を組み立てる旅行業は、法律上まったく別の業種なのです。※詳しくはブログ「旅行業登録・開業・経営アドバイス」のシリーズをご覧ください。 危険なのは「セット販売」 実務上よくあるのが、「宿泊+○○」です。例えば、•宿泊+観光ガイド•宿泊+送迎•宿泊+体験プログラムなど。このような形で料金をまとめて受け取ると、👉旅行業法上の問題が生じる可能性があります。ここは非常に注意が必要です。ですから私は経営安定のためにも旅行業の登録(第3種、地域限定)を強くお勧めしています。 空港送迎は……

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宿泊業のインバウンド依存は危険?観光需要消失で生き残る宿とは|第11話

こんにちは。旅行会社で37年間、「旅を売る現場」に携わり、現在は「宿を創るお手伝い」をしている横浜(泉区)の行政書士のブログです。無事に民泊・簡易宿所の開業にこぎつけた後、待っているのは“運営の現実”です。法律・運営・地域トラブルの落とし穴を、実務視点で解説するシリーズです。ぜひ最後までお付き合いください。前回は、宿泊業の価格競争地獄!安売りが宿を壊す本当の理由|第10話について解説しました。そして今回は、「インバウンド依存」についてです。 👉近年、横浜でも外国人旅行者が急速に戻ってきました。みなとみらい、中華街、新横浜周辺などでは、外国語が飛び交う光景も珍しくありません。宿泊施設にとっては追い風です。しかし私は少し気になることがあります。それは、「インバウンドが来る前提」で事業計画を考えている宿が増えていることです。旅行業界で37年間仕事をしてきましたが、観光需要というものは、決して永遠に安定ではありません。 コロナ禍で起きた「予約ゼロ」の現実 今でも忘れられないのが、2020年以降のコロナ禍です。それまで満室だったホテルや旅館が、突然予約ゼロになりました。旅行会社で働いていた私も出社ができず自宅待機。これは誰も予想していませんでした。 観光業界は、地震や台風、リーマンショックなども経験してきました。しかし、「世界中の人が移動しなくなる」という事態は私も初めてでした。そして多くの宿が、「需要がある前提」で経営していたことに気付かされたのです。 インバウンド需要は自分でコントロールできない 例えば、•円高への転換•国際情勢悪化•感染症•航空便減少•外交問題など。これらは宿泊施設側ではどうにもできません。つまり、「インバウンド需要」は重要ですが、「自分でコントロールできない売上」でもあるのです。経営で怖いのは、👉自分でコントロールできないものへ依存することです。 宿泊業は「需要変動産業」である 旅行業時代も感じていましたが、観光業は景気の影響を強く受けます。真っ先に削られるのは、旅行費やレジャー費だからです。宿泊業も同じです。需要がある時は良いのです。問題は、「需要が減った時」です。その時に、どう生き残るかが経営の本質だと思います。 インバウンドだけではなく国内需要も見る 横……

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宿泊業の価格競争地獄!安売りが宿を壊す本当の理由|第10話

こんにちは。旅行会社で37年間、「旅を売る現場」に携わり、現在は「宿を創るお手伝い」をしている横浜(泉区)の行政書士のブログです。無事に民泊・簡易宿所の開業にこぎつけた後、待っているのは“運営の現実”です。法律・運営・地域トラブルの落とし穴を、実務視点で解説するシリーズです。ぜひ最後までお付き合いください。 前回は、宿泊業に消防署の抜き打ち査察?消えたバッテリーの恐怖|第9話について解説しました。そして今回は、「価格競争」です。宿泊業を始めると、多くの方が一度はこう考えます。「少し安くすれば予約が入るのではないか」確かに間違いではありません。実際、価格を下げれば予約は入りやすくなります。しかし問題は、「その先」です。 旅行業界で37年間見てきた経験から言うと、価格競争に巻き込まれた事業は、ほとんどの場合、「疲弊」します。宿泊業も例外ではありません。 安売りは最も簡単な集客方法 宿泊予約サイトを見れば、競合施設の料金がすぐ分かります。すると、ついこう考えてしまいます。「隣が12,000円なら11,000円にしよう」「今月だけ安くしよう」「まずはレビューを集めよう」これは非常に自然な発想です。しかし、価格を下げることは、👉「利益を削ること」でもあります。 安売りで最初に削られるのは清掃費 前回お話した、「清掃品質」です。利益が減ると、まず圧迫されるのが清掃コストです。例えば、•清掃時間短縮•チェック工程削減•備品品質低下などです。すると、レビューが下がります。そして、さらに値下げが必要になります。 OTAが価格競争を加速させる 今の宿泊業は、AirbnbやBooking.comなど、OTA中心で集客する施設が増えています。すると、利用者は簡単に比較できます。結果、「価格だけの勝負」になりやすい。しかし、大手ホテルと違い、小規模宿泊施設には限界があります。価格競争では、資本力のある施設が有利なのです。 安い宿には安い客が集まる 少し刺激的な表現ですが、現場ではよく言われる話です。もちろん全員ではありません。しかし、極端な価格競争をすると、価格だけで宿を選ぶ利用者比率が高まります。すると、•クレーム増加•無理な要求•レビュー低下が起きやすくなります。旅行業界でも同じでした。価格だけを武器にした商品……

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宿泊業に消防署の抜き打ち査察?消えたバッテリーの恐怖|第9話

こんにちは。旅行会社で37年間、「旅を売る現場」に携わり、現在は「宿を創るお手伝い」をしている横浜(泉区)の行政書士のブログです。無事に民泊・簡易宿所の開業にこぎつけた後、待っているのは“運営の現実”です。法律・運営・地域トラブルの落とし穴を、実務視点で解説するシリーズです。ぜひ最後までお付き合いください。前回は、マンション民泊の時限爆弾!管理規約変更で突然営業停止?|第8話について解説しました。そして今回は、「消防査察」についてです。 宿泊業では、「許可を取ったら終わり」ではありません。むしろ怖いのは、「開業後の維持管理」です。 実際、民泊や簡易宿所を運営していると、ある日突然、消防署の査察官が来ることがあります。旅行業時代、私は「安全第一」で送客を考えていました。しかし行政書士として消防査察の現場に立ち会うと、「安全管理の重み」を改めて痛感します。特に最近は、•無人運営•管理委託•外注化が増えたことで、「誰も設備を見ていない宿」も増えています。 「設置したから安心」が最も危険 宿泊業では、•自動火災報知設備•誘導灯•消火器•避難経路図など、多くの消防設備が必要になります。しかし実務では、「開業時だけ頑張った」宿も少なくありません。 つまり、•設置した•検査通った•許可取れたで止まってしまう。 しかし消防設備は、「維持管理」が非常に重要です。 実際に多い「バッテリー切れ」 最近の民泊や簡易宿所では、「特定小規模施設用自動火災報知設備」が使われることがあります。特に無線式設備では、「バッテリー」で動いているものも多い。ここで怖いのが、「警告音を放置してしまう」ケースです。 例えば、•ピッ…ピッ…•電池切れ警告•センサー異常が出ていても、「まだ動いているだろう」と後回しにしてしまう。しかし査察時に確認され、「正常作動しない」となれば問題になります。 消防署は「図面」を見て来る 査察で意外と見られているのが、👉「図面との一致」です。 例えば、•申請上は物置(実際は寝具あり)•宿泊定員の変更•申請外ベッド追加など。 査察官は、👉「申請内容と違わないか」を確認しています。特に宿泊人数が増えていると、•避難安全性•消防設備基準にも影響します。 つまり、「少しぐ……

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マンション民泊の時限爆弾!管理規約変更で突然営業停止?|第8話

こんにちは。旅行会社で37年間、「旅を売る現場」に携わり、現在は「宿を創るお手伝い」をしている横浜(泉区)の行政書士のブログです。無事に民泊・簡易宿所の開業にこぎつけた後、待っているのは“運営の現実”です。法律・運営・地域トラブルの落とし穴を、実務視点で解説するシリーズです。ぜひ最後までお付き合いください。 前回は、無人運営の宿は本当に儲かる?現場不在が招く事故と崩壊|第7話について解説しました。そして今回は、マンション民泊で最も怖いリスクの一つ、「管理規約変更」についてです。 実は、マンション民泊では、「開業できた=ずっと営業できる」ではありません。ある日突然、「民泊禁止」になるケースがあります。 しかも怖いのは、「行政処分ではない」ことです。保健所の許可や届出があっても、「マンション内ルール」によって営業継続が難しくなるケースがあるのです。 「開業時OKだった」は通用しない世界 実際によくある相談が、「購入時には問題なかった」「管理会社に確認した」「前オーナーもやっていた」というものです。 しかしマンションでは、「管理規約」が非常に強い力を持っています。そしてその規約は、「後から変更できる」のです。 つまり、「今はOK」でも、「将来もOK」とは限りません。ここが、マンション民泊の非常に怖いところです。 マンションは「共同生活のルール」で動いている 戸建て民泊と違い、マンションには、• 共用廊下• エレベーター• エントランス• ゴミ置き場• 駐車場など、「共同空間」があります。 つまり民泊は、「自分の部屋だけの問題」では終わりません。実際、• 深夜騒音• スーツケース音• オートロック問題• ゴミ出し• 共用部占拠などから、「民泊反対」の声が強くなるケースがあります。 旅行業時代も感じていましたが、「地域との摩擦」が大きくなると、観光事業は長く続きません。マンションも小さな地域社会なのです。 区分所有法が「民泊禁止」の根拠になることも マンションのルール変更で重要になるのが、「区分所有法」です。マンション管理規約は、総会決議などによって変更されることがあります。 そして実際に、「住宅としての使用に限る」「不特定多数の出入りを禁止する」などの形で、「民泊禁止」へ動くケースがありま……

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無人運営の宿は本当に儲かる?現場不在が招く事故と崩壊|第7話

こんにちは。旅行会社で37年間、「旅を売る現場」に携わり、現在は「宿を創るお手伝い」をしている横浜(泉区)の行政書士のブログです。無事に民泊・簡易宿所の開業にこぎつけた後、待っているのは“運営の現実”です。法律・運営・地域トラブルの落とし穴を、実務視点で解説するシリーズです。ぜひ最後までお付き合いください。 前回は、宿泊業の管理委託に潜む罠!再委託のブラックボックスを暴く|第6話について解説しました。 そして今回は、近年急速に増えている、「無人運営」についてです。 最近は、•スマートロック•無人チェックイン•タブレット受付•AIチャット対応•省人化運営など、「人を減らす宿泊運営」が急増しています。 確かに、宿泊業界は人手不足です。人件費も上がっています。そのため、「無人化=利益改善」と考えられがちです。 しかし現実には、「誰も現場を見ていない宿」が増えたことで、新しい問題も起きています。旅行業37年の現場感覚から見ても、👉「現場を失った観光事業は弱くなる」と私は感じています。 無人運営は「便利」だが「万能」ではない まず誤解してはいけないのは、「無人運営=悪」ではないということです。 実際、•深夜チェックイン•多言語対応•人件費削減•非対面ニーズなど、無人化のメリットは非常に大きいです。 特に横浜のような、•インバウンド•イベント需要•ビジネス需要が混在する地域では、セルフチェックインとの相性は良い面もあります。 しかし問題は、「無人化しすぎる」ことです。 「誰も駆けつけられない宿」は危険 実際によくあるのが、•鍵が開かない•宿泊者が入室できない•Wi-Fiが繋がらない•エアコン故障•騒音トラブルといった問題です。 ここで重要なのは、👉「誰が現場へ行けるのか」です。 無人運営では、•コールセンターのみ•チャット対応のみ•管理画面だけになっているケースがあります。 しかし宿泊者からすると、「困った時に誰も来ない」状態は非常に不安です。 特に海外旅行者は、•言語不安•土地勘不足•日本ルール不明があるため、トラブル時の不安感が大きくなります。 騒音問題は“無人化”で悪化しやすい 無人運営で特に多いのが、「騒音放置」です。 例え……

宿泊業の管理委託に潜む罠!再委託のブラックボックスを暴く|第6話

こんにちは。旅行会社で37年間、「旅を売る現場」に携わり、現在は「宿を創るお手伝い」をしている横浜(泉区)の行政書士のブログです。無事に民泊・簡易宿所の開業にこぎつけた後、待っているのは“運営の現実”です。法律・運営・地域トラブルの落とし穴を、実務視点で解説するシリーズです。ぜひ最後までお付き合いください。 前回は、宿泊業の清掃崩壊が招く悪循環!レビュー低下と利益消失の現実|第5話について解説しました。そして今回は、最近の宿泊業界で起きている、「管理委託のブラックボックス化」についてです。 最近は、•民泊•簡易宿所•無人ホテルなどで、「運営を全部プロに任せる」スタイルが増えています。 確かに、•予約対応•清掃手配•鍵管理•宿泊者対応を一括で任せられるのは便利です。しかしその裏で、「誰が実際に現場を管理しているのか分からない」という状態が起きています。旅行業界でも、「販売会社に任せていたら現場品質が崩れていた」というケースは珍しくありませんでした。宿泊業でも同じです。 「管理委託=安心」ではない時代 民泊(住宅宿泊事業)を家主不在型で運営する場合、法律上は「住宅宿泊管理業者」への委託が必要になります。つまり、制度上も👉「誰かに管理を任せる」こと自体は、仕組みとして重要です。 しかし現実には、•大手管理会社•運営代行会社•清掃代行会社が増えたことで、「実務が見えない」ケースも増えています。 例えば、•管理会社が清掃を外注•鍵管理を別会社へ委託•夜間対応をコールセンター化•現地確認なしという形です。 オーナー様としては、「管理会社に頼んでいるから安心」と思っていても、実際には、「さらに別会社へ再委託」されていることがあります。 再委託の何が危険なのか 再委託そのものが、直ちに悪いわけではありません。問題は、👉「責任の所在が見えなくなる」ことです。 例えば、•鍵紛失•不法侵入•清掃漏れ•宿泊者対応放置•深夜トラブルが起きたとき、「誰が責任を持つのか」が曖昧になります。そして最終的に、👉「オーナーが責任を問われる」ケースもあるのです。 法律上も「無断再委託」は問題になる 住宅宿泊事業法では、管理業者による再委託について一定の制限があります。特に重要な……

宿泊業の清掃崩壊が招く悪循環!レビュー低下と利益消失の現実|第5話

こんにちは。旅行会社で37年間、「旅を売る現場」に携わり、現在は「宿を創るお手伝い」をしている横浜(泉区)の行政書士のブログです。無事に民泊・簡易宿所の開業にこぎつけた後、待っているのは“運営の現実”です。法律・運営・地域トラブルの落とし穴を、実務視点で解説するシリーズです。ぜひ最後までお付き合いください。 前回は、民泊・簡易宿所のゴミ問題は命取り!近隣クレームを防ぐ運営術|第4話について解説しました。 そして今回は、宿泊業の現場で最も“利益とレビュー”に直結する問題、「清掃崩壊」についてです。 宿泊業では、「清掃品質=商品品質」です。どれだけ立地が良くても、どれだけおしゃれな内装でも、•髪の毛•水回りの汚れ•シーツの臭い•ホコリ•ゴミ残りがあるだけで、宿泊客の印象は一気に悪化します。 しかも怖いのは、「清掃崩壊は連鎖する」ということです。👉レビュー低下 → 予約減少 → 値下げ → 利益減少 → 清掃費削減 → さらに品質悪化この悪循環に入ると、宿は急速に弱っていきます。旅行業時代も、現場品質を軽視した観光事業が崩れていくのを数多く見てきました。宿泊業もまったく同じです。 宿泊業で最も見られているのは「清潔感」 今の宿泊業は、レビュー産業でもあります。そしてレビューで最も見られているのは、👉「清潔感」です。 実際、宿泊予約サイトでも、•Cleanliness•清掃評価•衛生面は重要項目として表示されています。 つまり宿泊客は、「この宿は清潔か」を非常に重視しているのです。 実際によくある「清掃崩壊」の始まり 清掃崩壊は、突然起きるわけではありません。多くは、👉「小さな手抜き」から始まります。 例えば、•ベッド下を掃除しない•排水口清掃を後回し•シーツ確認不足•消耗品補充漏れ•最終チェック省略などです。 最初は、「今回は大丈夫だろう」で済ませてしまいます。しかし、それが積み重なると、•クレーム•レビュー低下•清掃スタッフ疲弊へつながっていきます。 無人運営ほど清掃事故は起きやすい 最近は、•民泊•簡易宿所•小規模ホテルでも無人運営が増えています。しかし無人運営では、「現場確認する人がいない」と問題が起きやすくなります。 例えば、……

民泊・簡易宿所のゴミ問題は命取り!近隣クレームを防ぐ運営術|第4話

こんにちは。旅行会社で37年間、「旅を売る現場」に携わり、現在は「宿を創るお手伝い」をしている横浜(泉区)の行政書士のブログです。無事に民泊・簡易宿所の開業にこぎつけた後、待っているのは“運営の現実”です。法律・運営・地域トラブルの落とし穴を、実務視点で解説するシリーズです。ぜひ最後までお付き合いください。 前回は、「宿泊業レビュー炎上の恐怖」宿泊業レビュー炎上の恐怖!星1つで予約が消える時代の危機管理|第3話について解説しました。 今回は、宿泊業の近隣トラブルで非常に多い、👉「ゴミ問題」についてです。民泊や簡易宿所の運営では、•分別ルール違反•深夜ゴミ出し•共用部への放置•外国人旅行者との文化差•収集日以外のゴミ出しなどが、近隣クレームの大きな原因になります。 実際、ゴミ問題は単なるマナー違反では終わりません。「この宿は地域のルールを守っていない」「毎回ゴミが散乱している」「誰が管理しているのか分からない」こうした不信感が積み重なると、やがて地域との対立へ発展していきます。 ゴミ問題は、宿泊業の“信用問題”です 宿泊業において、ゴミは毎日出ます。宿泊客が食べた弁当、ペットボトル、缶、瓶、紙類、使い捨て用品、清掃後のゴミ。一つひとつは小さなものでも、管理が甘いと一気に目立ちます。特に住宅地の中にある民泊や簡易宿所では、近隣の方は日常生活の中でその様子を見ています。旅行業時代も感じていましたが、観光事業は地域の理解があってこそ続きます。宿泊客にとっては一晩の滞在でも、地域住民にとっては毎日の生活です。だからこそ、ゴミ管理は単なる作業ではなく、👉「地域との約束事」なのです。 「家庭ゴミで出せばいい」は危険な考え方 民泊や簡易宿所で出るゴミについて、「一軒家だから家庭ゴミでいいのでは?」「量が少ないから普通に出しても大丈夫では?」と思われる方がいます。しかし、宿泊事業として出るゴミは、家庭生活から出るゴミとは扱いが違います。横浜市でも、事業活動に伴って出るごみは事業系ごみとして扱われ、家庭ごみの集積場所には出せないとされています。民泊で出るごみについても、事業者の責任で適正に処理する必要があります。(横浜市公式サイト) ここを軽く見てしまうと、•近隣からの通報•管理組合からの指摘•自治体から……