私でも横浜で観光ビジネスを始められる?|最初に何を決めればいいのか|第1話

こんにちは。
横浜市泉区・中田駅を拠点に活動している行政書士の田中穂積です。
「旅行や観光の仕事経験はないけれど、観光に関わる仕事をしてみたい」
「地域のお店や体験をつないで、何か事業にできないかな」
「空き家や宿泊施設を使って、観光客を呼べないだろうか」
そんなアイデアはある。
でも、次にこんな疑問が出てきませんか。
「そもそも、私でも横浜で観光ビジネスを始められるの?」
結論から言えば、
👉 観光業界の経験がなくても、観光ビジネスを始めることはできます。
ただし、最初から旅行業登録や宿泊施設の許可について調べ始める必要はありません。
その前に決めたいことがあります。
それは、
「誰に、何を、どんな形で提供するのか」
です。
今回は、「観光の仕事を始めてみたいけれど、何から考えればいいのか分からない」という方に向けて、最初の一歩を整理します。
- 1. 1.観光ビジネスは旅行会社だけのものではありません
- 2. 2.最初に決めたいのは「誰に来てほしいのか」
- 3. 3.「横浜なら何が売れる?」から考えなくてもいい
- 4. 4.次に「何を提供するのか」を一つに絞る
- 5. 5.「自分でやること」と「他社に任せること」を分ける
- 6. 6.許認可は「やりたいこと」が決まってから確認する
- 7. 7.最初から大きく始めなくてもいい
- 8. 今日の実務ワンポイント
- 9. まとめ
- 10. 今日のチェックポイント
- 11. 行政書士田中穂積の視点
- 12. Q&A|横浜で観光ビジネスを始めたい方へ
- 13. 次回予告
- 14. \ 横浜で観光ビジネスを始めてみたい方へ /
- 15. クイズ!横浜で観光ビジネスを始める最初の一歩
1.観光ビジネスは旅行会社だけのものではありません
「観光ビジネス」と聞くと、
旅行会社。
ホテル。
旅館。
観光バス。
などを思い浮かべるかもしれません。
私もこれまでそのような内容のブログを書いてきました。
しかし、観光に関わる仕事はそれだけではありません。
地域のまち歩きやものづくりの体験。
飲食。
地域イベント。
古民家活用。
宿泊。
外国人旅行者向けサービス。
地元の商品販売。
など、地域を訪れる人に何かを提供する事業も広い意味では観光ビジネスにつながります。
ですから、
「旅行会社で働いたことがないから無理」
と最初から考える必要はありません。
むしろ、
自分がこれまで経験してきたこと。
地域で知っていること。
自社がすでに持っている商品やサービス。
そこから観光との接点を探すことができます。
2.最初に決めたいのは「誰に来てほしいのか」
「横浜で何か観光事業をしたい」
だけでは、まだ少し広すぎます。
最初に考えてほしいのは、
誰に来てほしいのか
です。
たとえば、
横浜を初めて訪れる国内旅行者なのか。
何度も横浜へ来ている人なのか。
外国人旅行者なのか。
家族連れなのか。
シニアなのか。
趣味を目的に訪れる人なのか。
対象が変われば、提供するものも変わります。
👉 「何を売るか」より先に、「誰のどんな時間をつくるのか」を考える。
ここが観光ビジネスのスタートです。
3.「横浜なら何が売れる?」から考えなくてもいい
ここでよくあるのが、
「横浜らしいものを売らなければ」
という考え方です。
もちろん、
港。
歴史。
街並み。
食。
文化。
など、横浜には多くの観光資源があります。
ただ、それだけを探す必要はありません。
たとえば、
普段は地元の人しか行かない場所。
小さなお店。
地域の職人。
住宅地に残る歴史。
地元で続いている文化。
こうしたものも、旅行者から見れば新しい体験になることがあります。
旅行業界で長く仕事をしてきて感じるのは、
👉 地域の人にとって「普通のこと」が、旅行者には価値になることがある
ということです。
「有名観光地をつくる」という発想から始める必要はないのです。
4.次に「何を提供するのか」を一つに絞る
誰に来てほしいかが見えてきたら、
次は、
その人に何を提供するのか
を考えます。
たとえば、
泊まってもらう。
食べてもらう。
案内する。
体験してもらう。
移動を手配する。
商品を買ってもらう。
この違いは重要です。
なぜなら、
何を提供するかによって、関係する許認可やルールが変わるからです。
「観光ビジネスをやりたい」
という段階ではなく、
「旅行者に○○を提供したい」
まで具体化すると、次に確認すべきことが見えてきます。
5.「自分でやること」と「他社に任せること」を分ける
ここも最初に考えておきたいところです。
たとえば、
自分で宿泊施設を運営するのか。
既存の宿泊施設と連携するのか。
自分で体験を提供するのか。
地域の事業者の商品を紹介するのか。
交通を自社で担うのか。
既存の交通事業者につなぐのか。
すべてを自分でやる必要はありません。
むしろ、
👉 自分が得意な部分だけを担い、必要なところを地域の事業者と組む
という方法もあります。
小さく観光ビジネスを始める場合には、この考え方がとても重要です。
6.許認可は「やりたいこと」が決まってから確認する
ここで初めて、許認可の話です。
たとえば、
宿泊を提供する。
旅行を企画・販売する。
飲食を提供する。
人を運ぶ。
といった事業では、内容によって関係する法令や許認可があります。
ただし、
「観光ビジネスを始める=旅行業登録が必要」
というわけではありません。
逆に、
「小さな事業だから許可はいらないだろう」
とも限りません。
大切なのは、
誰が。
何を。
誰に提供して。
誰と契約し。
誰がお金を受け取るのか。
を整理したうえで判断することです。
👉 許認可から事業を考えるのではなく、事業を整理してから必要な許認可を確認する。
この順番をおすすめします。
7.最初から大きく始めなくてもいい
「観光ビジネスを始める」と聞くと、
会社を作る。
大きな施設を用意する。
旅行商品をたくさん作る。
と思うかもしれません。
しかし、最初からすべてを揃える必要はありません。
地域の体験を一つつくる。
既存の宿と連携する。
少人数向けの商品から始める。
得意分野に絞る。
という方法もあります。
むしろ最初は、
「誰に、何を届けるのか」が説明できる小さな事業
から始めた方が、改善もしやすくなります。
今日の実務ワンポイント
観光ビジネスを始めたいと思ったら、まず次の5つを書き出してみてください。
①誰に来てほしいのか
②その人に何を提供したいのか
③自分が担当することは何か
④他の事業者に任せることは何か
⑤誰から、何のお金を受け取るのか
まだ許可の名前が分からなくても構いません。
👉 まず、この5つを言葉にできるところまで事業を具体化してみましょう。
まとめ
「私でも横浜で観光ビジネスを始められる?」
その答えは、
👉 はい。観光業界出身でなくても、始めることはできます。
ただし、
「何か観光っぽいことをやりたい」
のまま進めるのではなく、
誰に。
何を。
誰が提供し。
どこまで自分で行い。
どこで収益を得るのか。
を最初に整理することが大切です。
そして、その形が見えてきた段階で、
旅行業。
宿泊。
飲食。
交通。
体験。
など、必要な許認可を確認していきます。
事業を決める。
その後で制度を確認する。
この順番が、最初の一歩です。
今日のチェックポイント
□観光ビジネスで誰に来てほしいか考えている
□その人に何を提供したいか説明できる
□自分で行うことを整理している
□他の事業者と連携する部分を考えている
□誰から何の対価を受け取るか考えている
□許認可を確認する前に事業の形を整理している
すべてにチェックが付かなくても問題ありません。
まずは、
「誰に、何を提供したいのか」
を一文で書いてみるところから始めてみましょう。
行政書士田中穂積の視点
私は旅行業界で37年間、さまざまな旅行や観光の仕事に携わってきました。
その経験から感じるのは、
観光ビジネスは、必ずしも大きな旅行会社や有名観光地だけのものではない
ということです。
小さな地域。
小さな事業者。
一つの体験。
一軒の宿。
そこからでも観光は始まります。
一方で、
「面白そうだから始める」
だけでは事業になりません。
誰に来てもらうのか。
何を提供するのか。
どうお金が動くのか。
必要な許認可は何か。
ここまでつながって、初めて事業の形が見えてきます。
行政書士として私がお手伝いしたいのも、
単に申請書を作るところだけではありません。
👉 「こんなことをやってみたいけれど、何から整理すればいい?」という段階から、事業と許認可を一緒に整理すること。
それも観光ビジネスを形にするための大切な支援だと考えています。
Q&A|横浜で観光ビジネスを始めたい方へ
Q1.旅行業界で働いた経験がなくても始められますか?
始めることはできます。
大切なのは経験の有無だけではなく、
誰に何を提供する事業なのかを明確にすること
です。
事業内容によって必要な許認可や準備は異なりますので、具体的な形が見えてきた段階で確認していきましょう。
Q2.最初に旅行業登録を取った方がいいですか?
まず、何を販売・提供したいのか
を整理することが先です。
事業内容によっては旅行業登録が関係する場合がありますが、観光に関わる事業すべてに旅行業登録が必要なわけではありません。
Q3.まだアイデアだけでも行政書士に相談できますか?
相談できます。
むしろ、
物件を契約したり、大きな投資をしたりする前に、
「この事業なら何を確認する必要があるか」
を整理しておくことで、後からの手戻りを減らしやすくなります。
次回予告
「観光ビジネスを始めてみたい」
そう考えたとき、
必ずしも自分で宿を運営したり、ツアーを作ったりする必要はありません。
たとえば、
「横浜のいい飲食店を知っている」
「地域の体験施設を観光客に紹介したい」
「自分のホームページで地域のお店をまとめて紹介できないかな」
というところから始まる観光ビジネスもあります。
そして、
「予約につながったら、お店から紹介料をもらう仕組みにしたい」
と考えたとき、
こんな疑問が出てきます。
「お店を紹介して手数料をもらうだけでも、旅行業になるの?」
次回は、
地域のお店をまとめて紹介して手数料をもらいたい|これも旅行業になる?|第2話
として、
「紹介」と「手配・販売」はどこで変わるのか
を、実際の取引の流れから整理します。
👉 「旅行会社を始めたいわけではない。でも、観光客と地域のお店をつないで収益を得たい」
そんな方に向けたお悩み解決記事です。
\ 横浜で観光ビジネスを始めてみたい方へ /
行政書士田中穂積事務所
― 横浜の行政書士のアトリエ ― では、
・観光ビジネスのアイデアはあるが、何から始めればよいか分からない
・旅行業登録が必要なのか分からない
・宿泊や体験を組み合わせたい
・地域の事業者と観光商品をつくりたい
・開業前に必要な許認可を整理したい
といった段階からご相談いただけます。
旅行業界37年の経験と行政書士としての法務・許認可の視点から、
「自分のケースでは、どう進めればいい?」
を一緒に整理します。
👉 まだ事業計画が完全に固まっていなくても構いません。まず「やってみたいこと」を整理するところから始めてみませんか。
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クイズ!横浜で観光ビジネスを始める最初の一歩
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この記事を書いた人 Wrote this article
田中穂積
横浜市泉区・中田駅を拠点に活動する行政書士。旅行業・宿泊業を中心とした観光ビジネスや障害福祉サービスの許認可・開業支援などを行っています。旅行業界37年の経験を生かし、現場と法務の両面から実務情報を発信しています。